寝だめは不眠を悪化させる

明日は勝てるという呪文

人生負けた数の方が圧倒的に多い人間の私は、自分自身に対してかける励ましの言葉をいくつか持っています。
転んだ方が痛さがわかる、を初めとして
朝は必ず来る、だとか、雨は必ず止むだとか、立ち上がり前を向く為の言葉です。
情けなくもこの類いの言葉を心の中で呟いては、よし頑張ろう、と気合を入れています。
その数々の自分を慰め、鼓舞する言葉の中に以前は入っていて、今は入っていない言葉があります。
”明日は勝てる”
この言葉です。
この言葉を聞くと思い出す人がいます。情報満載のパチンコ やめたい←こちらまで!

 

彼は仕事仲間の男性で、四六時中パチンコの攻略雑誌を持って出勤してくる人でした。
ある時、昼からの勤務の際、職場のソファで沈んでいる彼を発見しました。
いつも明るい人だったのでそのような姿は滅多に見たことがなく慌てて理由を聞いてみると
「近くのパチンコ屋が新装開店だったから朝から並んで打ってきたが負けた」と言われました。
普段、一万二万は負けた内に入らないと豪語していた彼が落ち込む程の負けとは幾らなのか気にはなりましたが
聞くことで余計に彼を落ち込ませることになるのでは、と、その日は慰めておしまいにしました。
さて、翌日。
またも昼出勤の私は、同じソファで今度は上機嫌の彼と遭遇しました。
聞けば今日もまたパチンコ屋に行き、今度は十万勝ってきたというのです。
「前日の負けを半分取り戻した!」とも。
つまり彼は前日、二十万円、負けていたのです。
二十万も負けた翌日にどうしてまたパチンコ屋に行こうと思えるのか…それが純粋に疑問で問い掛けてみたところ
「今日は絶対勝てると思ったんだ」との返答。
”何故勝てると思ったのか?”
”理由はないが勝てると思った”
…そんな遣り取りを二度程繰り返してから、一切パチンコをやらない私には底知れぬ世界なのだろう、と自分を納得させました。

しかし、更にその翌日。
その日も私は昼からの出勤。彼も同じシフトの筈が来ていません。聞けば職場に連絡もないし連絡も取れないとのこと。
彼と親しい同僚の一人が「まさか」と言い出しました。
私もその時、なんとなくですが、彼はパチンコ屋に居るのでは…という気がしていました。
前日の帰り際に「この調子なら取り戻せる」と鼻歌でも歌う勢いで彼が言っていたからです。
果たして彼は、件のパチンコ屋にいました。
出勤前に少しだけと思って入ったとのことで、負けた分を取り戻そうとしている内に職場のことを忘れてしまった、と。
職場の人間は皆、少しパチンコと距離を置いた方がいいと彼に勧めましたが彼は意に関せず「今日は負けたが明日は勝てる」と息巻いていました。
結局その後も彼はパチンコを続け「勝ったら色をつけて返すから」と職場の人間に借金を申し込み始め
更には色々な手段で業者などからお金を借りるようになったようです。
結局、そのお金のトラブルが元で彼は職場を離れることになりました。
人間関係や仕事を犠牲にしてまで何故パチンコを続けてしまったのか、と彼が仕事を辞める日に聞いた時
「以前は本当に明日は勝てると信じて打っていたけれど、今は何で打っているのかわからない、止められない」
と呟いていました。やめたいアナタはパチンコ やめたい調べてみよう!

 

それ以降、彼とは会っていませんが
風の噂で彼のご家族が状況に気づき、彼が”パチンコ依存症”であることがわかったそうで、共に治そうとしていると聞きました。

 

”明日は勝てる”
言葉だけ聞けばとても素敵な希望に満ちた言葉なのに、今は口にすると少し苦いものが心に広がります。